【維新=黒幕「笹川ギャンブル財団」と「統一教会」】維新と国民民主のバックにいる「日本財団」「笹川財団」「統一教会」、そして「米国」~A級戦犯笹川良一「日本財団」創立~
■“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告
週刊文春 2023年6月22日号
https://bunshun.jp/articles/-/63576
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・美好かほる府議が高石氏からのハラスメント被害を申告
190センチ超で、スキンヘッドという風貌の高石氏。
維新関係者の間では「入道さん」と呼ばれる有名人だ。
「もともとは、維新の創設者である橋下徹氏の後援会の青年部部長だった古参党員です。吉村氏や松井一郎前市長のSP役として警護も担当してきました。街頭での威圧行為が問題視され、関西写真記者協会が抗議した過去もあります」(維新担当記者)
大阪維新の会は現在、「週刊文春」5月18日発売号や5月25日発売号などで報じた笹川理前府議団代表(除名処分)による女性議員へのセクハラ問題を受け、全所属議員を対象にしたハラスメント被害の調査を実施している。
その過程で、高石氏からのハラスメント被害を申告したのが、美好かほる府議(52)だ。
医療機器販売会社の社長などを経て、現在2期目。
交野市支部の支部長でもある。
・恫喝や暴言など、計9項目にわたる被害を訴えていた
「週刊文春」は、美好氏が大阪維新の会のハラスメント調査に対し、6月2日付で提出した〈ハラスメント申告について〉と題した文書を入手。
そこでは〈私が支部長を務めている交野支部における高石幹事長(交野支部役員)のハラスメント事案に該当もしくは準ずる行為について、以下、ご報告いたします〉として、高石氏の行為を列挙している。
例えば、〈支部会議での暴力的言動〉については、以下のように記している。
〈月一回、支部役員により支部会議が行われているが、暴力的言動が多い。交野市議会議員3名を含む交野支部役員はその暴力的言動に委縮(ママ)。190cmを超える身長と威圧的言動に、私も、体格的に劣る女性であるため時に恐怖を感じる。具体的には、(1)意見を聞かず一方的に主張する、(2)怒鳴る、(3)机を叩く、(4)支部役員を「お前」呼ばわりするなど。直近では、今年、5月20日の支部会議において、(1)(2)(3)(4)があり、(3)については、当該会議に出席していた顧問の中司参議院議員(ママ=中司宏氏は衆院議員)に注意を受けた。なお、当該会議は公的な場所である交野青年の家で行っていたので、会議室の外にいた支部会議後の政務報告会参加者(維新党員)及び隣室を使用していた一般市民の方数名(別の党の交野市市議会議員もその中にいた)が聞こえてきた当該言動に驚いたとの報告があった。一般市民の方に、この暴力的言動が話題になり始めた〉
他にも、〈維新公認で現役市議会議員を恫喝〉〈統一地方選挙の集会時等における暴言〉など計9項目にわたってハラスメント被害を訴えていた。
・橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面も
また、「週刊文春」は、高石氏が交野市支部の会議で美好氏らに高圧的な発言を重ねる音声を入手した。日時は2020年6月15日。
高石氏は次期衆院選に向けた支部の準備が不十分だとして、冒頭から次のようにダメ出しを始めた。
「美好、あんのか? 死ねばもろともでやる気あんのか。返事してくれよ。ないんならないでええさ。ないんやろ? しょせん他人事やろ? ちゃうのん?」
府議や市議らを前に、約40分間ほぼ一人で喋り続けた高石氏。
橋下氏や松井氏の名前を出し、自らの影響力を誇示する場面もあった。
「次偉そうなこと言うたら、ほんま次ないで」
「あの橋下徹でも、俺が怒り狂っているとき、『高石さん、ちゃんと話するから待ってや』みたいに言うから、もの言われへん。松井一郎でもそうや」
そのうえで、以下のように述べていた。
「わかってるけ、美好。次偉そうなこと言うたら、ほんま次ないで」
美好氏に対し、自身に反抗的な態度を取った場合、次の府議選における公認など、今後の政治生命に影響しかねないという意味にも受け取れる発言をしたのだ。
交野支部関係者が言う。
「こうしたハラスメント的言動は以前から繰り返されてきました。他の市議に『アイツの公認でんようにしてやった』『お前絶対潰すからな』などと言うこともあった。高石氏は、吉村氏らと直接やり取りでき、維新幹部と太いパイプを持ち、その影響力は侮れない。誰も何も言えないのです」
・高石氏に事実確認の取材をすると…
美好氏に高石氏からのハラスメント被害などについて直撃すると、「事実です」と認め、こう語った。
「高石さんは『資質がない』『活動してない』と何度も言うが、府議団の役員や駅立ち、府政報告会も定期的にやっており、個人攻撃、人格否定にしか思えません」
一方、高石氏は約60分にわたって、事実確認などの取材に応じた。
――今年5月20日の件。
「ポスターの話で揉めて、『それやったら俺がお前に金払うたるわ』という感じで財布を机にバーンと叩きつけた。すぐパワハラって言うから『パワハラ、パワハラって言うなら、訴えてみたらどう?』と。カッとなったので美好府議に申し訳なかったとお詫びはした」
・「私の一言で、公認が出ないとか、そんなアホな組織ではない」
――美好氏に「次はない」とも?
「美好もほかの議員たちも活動しないので。僕は維新の志を広めたいので、叱咤激励の中で言うかもしれないけど。ただ、幹事長名でコイツは公認出さないようにと文書出したりとか、そういうのはないんで。ただ、だいぶ前から、正直今でも思いますけど、それは公でいいんですけど、(美好氏は)支部長としての資質はないんじゃないかと。『長』としてのねっていうのがあって」
――他の市議にも「お前潰す」と。
「活動してますとかいうのが、嘘ついたりとかもあったんで、お前ええ加減にせえよと言ったこともあるし。おいコラお前と、怒って言うこともあります」
――橋下氏、松井氏、吉村氏との個人的な関係がある。公認権含め、影響力が大きいと市議らが捉えているというが?
「ないですね。周りの人がどう思ってるか知らんですよ。けど、私の一言で、公認が出ないとか、そんなアホな組織ではないと思うし。たとえば、冗談でね、『お前、そんなんアホばっかりしとったら次ないぞ』とかね、会話の中ではいうかもしれないけど。叱咤激励の一つですわね」
・「それこそ、僕へのハラスメントやと思います」
――恫喝やモラハラでは?
「それこそ、僕へのハラスメントやと思います。身体が大きいから乱暴やと言われる。恫喝って受け止められたら直さなというのはもちろんわかっているけど、こっちの言い分としては怒るには理由があるやんかと」
――交野支部のことを思って?
「(維新を)立ち上げ前から見ているんで。こいつ死ぬんじゃないかという活動している(議員もいた)。忙しさ的にね。なので、なんでできないかなって。足らんなぁと歯がゆく思っています。高石、お前反省するところないの? と言われたら、そりゃ人間やからいっぱいありますわ。それは自分でもわかってます。それの一個は、言い方キツイってこと。それはね、僕はね、何十年も言われているんで」
・大阪維新の会からの見解は、期日までに得られず
――吉村知事も市議時代から?
「はい、知ってます。知ってます。彼は(市議時代の)活動は言い方あれやけど、おろそかな部分あるんやけど、例えば駅立ちとかね。あんまりしないですわ。やけども、政策的に勉強とか、それを周りの人に意見を聞きに回ったりとかっていうのはすごいしているので。支部でも『駅立ちがすべてじゃないよ』と。維新の党勢拡大とか議員としての資質を高める活動ならなんでもいいと」
大阪維新の会に、高石氏による美好氏へのハラスメントについて見解を求めたが、期日までに回答はなかった。
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“恫喝音声”入手「ほんま次ないで」 維新・女性府議が吉村知事SPからのハラスメント被害を党に申告
週刊文春 2023年6月22日号
https://bunshun.jp/articles/-/63576
■大阪維新のハラスメント調査に14人から申告 詳細は明かさず
毎日新聞 2023/6/16
https://mainichi.jp/articles/20230616/k00/00m/010/344000c
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「身を切る改革」を掲げ、次期衆院選で野党第1党を目指す「維新」で不祥事が相次ぎ、党のガバナンスが揺らいでいる。
日本維新の会では所属参院議員が国会での不適切発言を巡って6カ月の党員資格停止に。大阪維新の会では男性府議の女性市議へのハラスメント行為が発覚、除名するまで対応が後手に回った。
横山英幸幹事長(大阪市長)は16日、所属議員ら約340人を対象に実施したハラスメント調査で、14人から申告があったと明らかにした。
綱紀粛正で、政界の「ベンチャー企業」から脱皮できるか。
・解決済みや自ら加害も
「大変重く受け止めている。一刻も早く、関係者全員が納得できるように取り組んでいきたい」。
横山幹事長は16日、府議のハラスメント問題を受けて実施した党内調査の結果を公表し、神妙な面持ちで語った。
申告の中には解決済みのケースや、自らがハラスメントをしたとの内容も含まれるとしたが、現時点で詳細は明らかにしなかった。
今後、当事者から聞き取りを実施し、処分が必要な事案は役員会や綱紀委員会で検討するという。
問題の発端は、笹川理・大阪府議(42)を巡る5月18日発売の週刊文春の報道だった。
宮脇希・大阪市議(36)に、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「ふざけんなや」などと威圧的なメッセージを繰り返し送ったほか、深夜に自宅を訪ねるなどのつきまとい行為をしていた、と2015年の言動を報じられた。
笹川氏は大阪維新が初めて臨んだ11年の統一選で初当選。
同い年で府議出身の横山幹事長や、市議出身の吉村洋文代表(大阪府知事)とは当選同期だ。問題発覚当初、府議団代表に就任したばかりだった笹川氏を、党は口頭の厳重注意で済ませた。
横山幹事長は報道陣に「事案が生じたのは8年前。深く反省してもらった上で府議団を引っ張ってもらいたい」と述べた。
だが、事態はここで終わらない。
宮脇氏とのやりとりの続きとして、性的関係を迫るような内容や「愛している」とのメッセージを送っていたと新たに報じられた。
続報が出た当日、笹川氏は府議団代表を辞任した。
党内には選挙期間中だった堺市長選への影響を懸念する声や離党すべきだとの意見もあったが、横山幹事長は処分を変えない方針を示唆。
影響がくすぶる中、政界を引退した松井一郎前代表の再登場で潮目が変わった。
松井氏は15年当時、幹事長の立場で宮脇氏から相談を受けたという。
25日、報道陣の取材に応じ、「大きな問題として扱わなかったのは僕自身。この件は吉村代表も、横山さんも知らない」と執行部を擁護すると、当時被害の実態を知っていれば「除名だ」と笹川氏を非難した。
その後、吉村代表は「初動が不適切だった」と後手の対応を認め、笹川氏の「パワハラ、セクハラ、ストーカー行為」を認定。議員辞職を迫り、除名処分とした。
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大阪維新のハラスメント調査に14人から申告 詳細は明かさず
毎日新聞 2023/6/16
https://mainichi.jp/articles/20230616/k00/00m/010/344000c
■維新で相次ぐ不祥事、対応後手 党内からも批判、新たな問題も浮上
朝日新聞 2023年6月7日
https://www.asahi.com/articles/ASR666SYYR62OXIE05P.html
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日本維新の会で所属議員の不祥事が相次いでいる。女性大阪市議へのハラスメント問題では、幹部の対応が後手に回り、党内からも批判が上がった。
さらに、党内の調査で新たなハラスメントの疑いも浮上。
4月の統一地方選で新人議員を増やし、野党第1党をめざす維新だが、党の体質が改めて問われている。
地域政党・大阪維新の会が5日に大阪市の党本部で初めて開いたハラスメント研修。杉江友介総務会長は「議員としての意識をもって、行動、言動をしないといけない」と厳しい表情で語った。
・維新が支持される理由と「細マッチョ」、対抗するカギは「生活目線」
対象は大阪維新の所属議員ら約340人。
研修はオンライン形式で、講師の弁護士が約1時間、どんな言動がハラスメントになるのか解説した。
研修の発端は、大阪府議団の代表だった笹川理(おさむ)府議(42)の問題だ。
維新所属の女性市議に不適切な言動をしたことが5月17日に文春オンラインで発覚。
だが、党幹部は「深く反省して信頼確保に努めて」(横山英幸幹事長)と口頭での厳重注意処分にとどめたうえ、府議団代表も続投させる考えを示していた。
しかし、笹川氏がこの市議に性的な関係を求めるようなLINEも送ったことが22日に判明。
笹川氏は同日、府議団代表を一転して辞任し、25日には離党の意向を党側に伝えた。
吉村洋文代表は「事実関係を調査する」として処分を明言しなかったが、批判の高まりを受け、29日になって「除名が相当だ」と一気に重い処分に舵(かじ)を切った。
吉村氏は「(対応の)初動に不適切な点があった」と謝罪。
結局、除名が正式決定したのは6月3日だった。
笹川氏には議員辞職を求めているが、現在も応じていないという。
今回の対応には党内からも「後手後手。党執行部は見通しがあまい」(中堅)と批判の声も上がっている。
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維新で相次ぐ不祥事、対応後手 党内からも批判、新たな問題も浮上
朝日新聞 2023年6月7日
https://www.asahi.com/articles/ASR666SYYR62OXIE05P.html
■不祥事続く維新 問われる資質、党内統治
京都新聞 2023年6月8日
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1041920
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国民からの注目は、厳しくもなっていることを自覚すべきだ。
4月の統一地方選で躍進した日本維新の会で、議員の不祥事が相次いでいる。
国会質問で根拠のない不適切発言を繰り返した問題に加え、ハラスメントや政治資金の疑惑などが明らかになった。
執行部の対応は後手に回り、党勢の急伸に議員教育や組織の統制が追いついていないように見える。
「野党第1党を目指す」と馬場伸幸代表は全国的な拡大を急ぐが、ふさわしい党と認められるには体質改善が問われよう。
大きな批判を招いたのが、入管難民法改正案を巡る梅村みずほ参院議員の質問だ。
施設収容中だったスリランカ人女性の死亡問題で、支援者の助言で女性が病気を装ったかのような発言を続けた。
出入国在留管理庁の調査報告書にもそうした記載はない。
ところが「事実はないが、可能性は否定できない」と侮辱的な臆測を重ねた。
議場での発言は免責される議員特権まで振りかざしたが、根拠なく本人や支援者をおとしめる行為が許されるはずがない。
執行部は「問題提起」とかばったが、高まる批判に一転、6カ月の党員資格停止とした。
だが、処分理由は「党の指示を無視した」と発言内容は含めず、梅村氏は撤回をしていない。
入管の保護責任から目をそらす質問を容認し、権限強化の法改正に賛成するのでは党の人権意識を疑われよう。
本拠の大阪でも、府議団代表だった男性府議による女性議員への過去のパワハラ行為が発覚。
執行部が口頭注意した後、セクハラも判明して除名処分に切り替えた。
他の所属議員への調査で複数の被害申告があったという。
再発防止へ自浄能力が求められる。
不透明な政治資金管理も見過ごせない。
先月、石井章参院議員に事務所費を巡る政党交付金の流用疑惑が浮上。
京都府総支部幹事長を含む府議2人と京都市議1人の政治団体が、2年連続で政治資金収支報告書を未提出だったことも露見した。
京滋の統一選でも伸長した維新は、京都府と京都市の両議会で他党と組み第2勢力となり、大津、宇治などの市議会で新会派を設けて存在感を高めている。
各種世論調査で野党首位の支持率を背に、次期衆院選へ積極的な候補者擁立に動いている。
与党の「補完勢力」ともやゆされる曖昧な姿勢に加え、議員の資質確保と政党としての倫理、統治に筋を通さねば、有権者の期待は失望に変わりかねない。
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不祥事続く維新 問われる資質、党内統治
京都新聞 2023年6月8日
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1041920
■維新の不祥事が止まらない! セクハラ、ルッキズム、新たに部落差別、政活費二重計上…それでも吉村知事は「ちょっと不祥事」
excite.ニュース 2022年06月19日
https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_litera_12373/
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参院選でのさらなる議席増を狙う日本維新の会に、問題行動や不祥事が相次いでいる。
全国比例代表で出馬を表明している元東京都知事の猪瀬直樹氏による“公然セクハラ”には批判が起こり、さらに同じく全国比例代表で出馬する予定で「顔で選べば一番」発言で物議を醸した石井章・参院議員をめぐっても、明日20日発売の「週刊ポスト」(小学館)が「部落差別発言」問題を詳しく報じるという。
まさに不祥事のデパートと化している維新だが、しかし、もっとも問題なのは、こうした不祥事を開き直っている党の体質だ。
じつは、不祥事や問題が噴出することを見越してか、維新の副代表である吉村洋文・大阪府知事は今月4日に東京・立川駅前でおこなわれた街頭演説会において、とんでもない発言をおこなっていた。
演説中、「次世代への投資」を訴えていた吉村知事は、「自分たちの身分や自分たちのお金、そこに固執することは絶対にやりません」と強調。
自身が議員任期1日で文通費100万円を満額受け取っていた問題では、いまだにその使途を明らかにしていないというのに何を言っているのだかという感じだが、吉村知事はつづけて、こんなことを言い出したのだ。
「ま、ちょっと不祥事する人はいますけども、許してください」
よりにもよって党の副代表が、街頭演説で議員の不祥事を開き直り、“大目に見てくれ”と訴える──。
呆れて開いた口が塞がらないとはまさにこのことだろう。
だが、言っておくが維新で次から次に起こりつづけている不祥事や問題は、とてもじゃないが「ちょっと不祥事」などと片付けられるようなものでは断じてなく、黙認できるレベルではまったくない。
あらためて、いま維新をめぐって巻き起こっている不祥事や金の疑惑、差別発言問題などについて整理しておこう。
まず、前述した「顔で選べば一番」発言の石井章・参院議員に持ち上がっているのが、地元・茨城での「バラマキ」疑惑だ。
この疑惑を報じた「FRIDAY」(講談社)6月24日・7月1日号によると、石井議員の事務所秘書たちは毎年、年末になると地元有権者に「もち」や「れんこん」を持って自宅を訪問しているといい、同誌はその「配布先リスト」まで入手。そこには事務所のある取手市のみならず、近隣の古河市や牛久市など150人以上の氏名と住所が並んでいた。
さらに、同誌の取材に取手市在住の男性は「この辺はみんな石井章(の支持者)だよ。昔から『もち』を持って挨拶に来る。だから私たちはずっと応援している」とも証言をおこなっているのだ。
議員辞職に追い込まれた菅原一秀・元経産相による「カニ・メロン」配布問題を彷彿とさせる、公選法違反の違法寄附疑惑──。
そもそも、石井氏をめぐっては、「顔で選べば一番」発言後も「また顔のことを言うと叩かれる」と発言するなど反省の色が一切ないが、この石井議員の度重なる問題発言に対し、吉村知事は「聞いてないからわからない」「そこは石井さんが説明されるんだと思う」などとコメント。
他党の野党議員のスキャンダルや不祥事が発覚すると、維新代表である松井一郎・大阪市長と吉村知事は口角泡を飛ばして徹底糾弾するのに、維新議員が不祥事や問題発言をおこなっても議員としての資質を問い直すこともせずスルーするのだ。
そして、このような目に余る「身内への甘さ」が露呈したのが、参院選広島選挙区で森川央・前京都市議を維新が公認での擁立を決定した件だ。
というのも、森川氏は維新に所属していた2020年に事務所の照明設備工事費を政務活動費に二重計上した問題が発覚。
しかも、二重計上した理由の説明を変遷させた上、2017年にも政務活動費のガソリン代計上の不明朗さを指摘されて119万円を返金していたこともあり、京都市議会では問責決議と辞職勧告決議を受けたのだ。
ちなみに、問責決議と辞職勧告決議を受けた京都市議は森川氏のみで、史上初。
森川氏は二重計上を指摘されたことを受けて2020年6月に維新を離党、議員辞職勧告決議案には維新も賛成したが、辞職の強制力はないため、辞職せずに市議をつづけていた。
ところが、京都市議会での辞職勧告決議案で維新は賛成したというのに、この森川氏を今回の参院選で擁立することを決定。
維新の馬場伸幸・共同代表は会見で森川氏のことを「広島に維新スピリッツを広げる志士」と呼び、二重計上問題で辞職勧告決議を受けたことについても「わが党は問題の責任を取れば再チャレンジを認める政党だ」などと言い張ったのである。
「身を切る改革」を叫びながら、政務活動費を不正使用し離党した議員を再び維新から国政に送り出そうとする──。
だいたい維新では最近も、光本圭佑・尼崎市議が所属していた会派の政務活動費を不適切に処理していた疑いが浮上し、兵庫維新の会が光本氏を除名処分したばかり。