【なぜG7は日本以外白人欧米社会なの?】なぜ日本人は、こんなに白人好きなのか...戦争の過去や差別は?~GHQがかき消した東京大空襲、首都圏占領のための皆殺し、原爆に匹敵する残虐さ~

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被爆者サーロー節子さん、広島サミットは「失敗」


TBS NEWS 2023/5/21


https://news.yahoo.co.jp/articles/4d8e928b65e5550cb8ed4d15a53842cee4ff6bfd




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21日に閉幕した広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、カナダから同市に帰郷している被爆者サーロー節子さん(91)は「失敗だったと思う」と総括した。




サーローさんは、G7首脳と被爆者との対話などが非公表で「被爆者が体験したことを理解してくれたのか。反応が聞きたかった」と不満を表明。


また、「市民と政府が一緒に核軍縮を進める機運が生まれたのか」と疑問を投げかけた。




サーローさんは昨日、G7サミットがまとめた核軍縮に関する「広島ビジョン」を巡り「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と批判。


核兵器禁止条約の締約国との協働など期待していたが、「広島ビジョンでは全く無視されている」としていた。




日本被団協は21日、オンライン記者会見を開き、サミットの成果について同様に厳しい見方を示した。


日本被団協の木戸季市事務局長(83)は、核抑止を事実上肯定し、核兵器廃絶に向けた十分な議論がなかったと強調。


「希望は完全に打ち砕かれた。核の傘の下で戦争をあおるような会議だった」と憤った。




和田征子事務局次長(79)も、核兵器なき世界への具体策がなく、議長を務めた岸田文雄首相の責任は重いとし、「被爆者の願いを踏みにじった」と落胆した。




児玉三智子事務局次長(85)は「首脳はどういう思いで献花し、何を誓ったのか。ただのセレモニーだったのか。一人一人の率直な言葉を聞きたかった」とG7首脳の発信にも物足りなさがあるとした。




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被爆者サーロー節子さん、広島サミットは「失敗」
TBS NEWS 2023/5/21
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d8e928b65e5550cb8ed4d15a53842cee4ff6bfd












核廃絶への道どこに G7広島サミットに被爆者ら「大変な失敗」


毎日新聞 2023/5/21


https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/030/220000c




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広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の箕牧智之(みまき・としゆき)理事長(81)は戦時下にあるウクライナのゼレンスキー大統領が広島を訪れたことについて「広島での核兵器の惨状を見る絶好の機会だった。今のウクライナと重ね、核兵器による被害が起きたら大変なことになると学んだだろう」と語った。




招待国を含め約20カ国・国際機関の首脳らによる広島訪問の実現を踏まえ「岸田首相は肝を据えて核廃絶を訴えてほしい。G7の国々は国連で採択された核兵器禁止条約を無視せず、11月に開催される締約国会議に出席する義務があるのではないか」と語った。




もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(78)は「さまざまな国の首脳が原爆資料館に行ったのは良かった。しかし、核兵器廃絶に向けての実質的な議論が進んでいないと感じ、がっかりした。日本政府が核兵器禁止条約に参加しておらず、世界の核廃絶を進める役割を果たせていないことに納得がいかない」と落胆した様子で語った。






・訪問した主な首脳など「戦争をあおるような会議になった」




カナダ在住の被爆者で広島滞在中のサーロー節子さん(91)は記者会見し、G7サミットについて「大変な失敗だったと思う。核軍縮に関して市民と政府が一緒になって前進させようという機運が生まれただろうか。私はそれを感じていない」と批判した。




G7首脳が合意した核軍縮の「広島ビジョン」には、「核兵器禁止条約など大切なものが、そこにはなかった。怒りというより驚いた」と振り返った。




日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)はオンラインで記者会見を開いた。


広島ビジョンが核抑止を肯定した内容だったことに「核廃絶への期待が裏切られた」と憤る声が上がった。




木戸季市(すえいち)事務局長(83)は「核抑止(の前提)に立った議論がされ、戦争をあおるような会議になった。大変怒りを覚えている」と述べた。




G7首脳は19日、原爆資料館を視察した。田中熙巳(てるみ)代表委員(91)は非公開だったことに疑問を呈したうえで「じっくり見てもらえれば変わると思ったが、資料館から出てきた皆さんが深刻な顔に見えなかった」と落胆した。




ウクライナのゼレンスキー大統領が会議に出席し、G7として軍事支援をする方向で一致した点には「戦争を長引かせる、間違ったやり方だ」と批判が噴出した。




軍縮に向けた議論よりゼレンスキー氏の言動に注目が集まったことに失望が広がり、児玉三智子事務局次長(85)は「武器の供与(の約束)を広島の地でしてほしくなかった。兵器で命は守れない」と話した。




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核廃絶への道どこに G7広島サミットに被爆者ら「大変な失敗」
毎日新聞 2023/5/21
https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/030/220000c




















■ゼレンスキー氏G7参加で強まるロシアとの対決色、失いかねない成果


朝日新聞 2023年5月20日


https://www.asahi.com/articles/ASR5N6T4QR5NULZU004.html






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広島での主要7カ国首脳会議(G7サミット)の2日目となる20日は、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国への支援・連携が議論の中心だった。




G7の経済力は、1990年代前半には世界の国内総生産GDP)の7割近くを占めていたが、いまは4割台前半に後退。


米国のトランプ前大統領が「自国第一」を掲げ、国連や同盟国を軽視したことなどもあり、国際秩序の牽引(けんいん)役はすっかり影を潜めた。




一方で、経済・軍事両面で台頭する中国は、巨大経済圏「一帯一路」構想に基づき、経済力を背景に途上国への支援を強化し、国際社会での影響力を強化。


ウクライナに侵攻したロシアとも接近し、「民主主義国家」対「権威主義国家」という二極化が進んでいる。




「グローバルサウス」の国々には、こうした二極化のなかで中立的な立場をとる国が多い。




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ゼレンスキー氏G7参加で強まるロシアとの対決色、失いかねない成果
朝日新聞 2023年5月20日
https://www.asahi.com/articles/ASR5N6T4QR5NULZU004.html
















被爆者の91歳サーロー節子さん「サミットは大きな失敗」ゼレンスキー大統領出席に複雑心境吐露


日刊スポーツ [2023年5月21日]


https://www.nikkansports.com/general/news/202305210001491.html






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広島で被爆し、カナダを拠点に核兵器廃絶を訴えている被爆者のサーロー節子さん(91)は21日、広島市で記者会見し「G7広島サミットは大きな失敗だった。首脳たちの声明からは体温や脈拍を感じなかった」と批判した。「原爆資料館で何を感じ、何を考えたのか。その声を聞きたかった」とも指摘した。




被爆者らは核保有国や「核の傘」の下にある日本などに核兵器禁止条約参加を求めてきたが、G7の共同文書「核軍縮に関する広島ビジョン」などで条約への言及はなかった。


サーローさんは「声明には何も新しい内容がなかった」と述べた。




ウクライナのゼレンスキー大統領の出席に関して「武器支援のことばかりで、話し合いによる解決策が聞こえてこない。広島でそうした話をされるのはうれしくない」と複雑な心情を吐露した。




サーローさんは13歳の時、爆心地から約1・8キロの学徒動員先で被爆


姉や4歳のおいたち親族と、多くの級友が犠牲になった。




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被爆者の91歳サーロー節子さん「サミットは大きな失敗」ゼレンスキー大統領出席に複雑心境吐露
日刊スポーツ [2023年5月21日]
https://www.nikkansports.com/general/news/202305210001491.html
















■「逃げるんですか」の声に、首相が記者会見再開 G7サミット


毎日新聞 2023/5/21


https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/010/156000c




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「総理、逃げるんですか」


21日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国記者会見で、岸田文雄首相が会見を終えて演台から離れようとした際、会場にいた男性記者から核廃絶問題について追加の質疑を求める声が上がった。


首相は再び演台に戻り、約3分間質問に答えた。




首相は核軍縮問題を自身のライフワークと公言するだけに、「逃げるんですか」との一言に我慢できなかったようだ。




記者会見は同日、広島市平和記念公園で午後2時40分ごろから始まり、首相の冒頭の発言の後、記者4人の質問に答えた。


その後、司会の四方敬之・内閣広報官が会見終了を告げたが、男性記者がサミットで採択した核軍縮に関する首脳声明「広島ビジョン」について「1問だけでいい」と声を上げた。




首相は既に演台に背を向け応答要領のファイルも警護官(SP)に手渡していたが、「逃げるんですか」の声にきびすを返し、「核軍縮ビジョンについて答えろ、という質問でありました」と答弁を再開した。




自身が昨年8月に提唱した「ヒロシマ・アクション・プラン」などについて答えた。




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「逃げるんですか」の声に、首相が記者会見再開 G7サミット
毎日新聞 2023/5/21
https://mainichi.jp/articles/20230521/k00/00m/010/156000c
















ウクライナに100台規模の自衛隊車両提供 岸田総理がゼレンスキー大統領に伝達


Yahoo!ニュース 2023/5/21


https://news.yahoo.co.jp/articles/983252138412c3d32121e5d24ed2630f318b7bb2




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G7広島サミットは3日間の日程を終え閉幕しましたが、ゼレンスキー大統領は岸田総理との首脳会談で、G7首脳らからウクライナへの支持が表明されたことについて「一生忘れることはない」と謝意を伝えました。




ウクライナ ゼレンスキー大統領「今回のサミットで、これだけウクライナに対する注目をいただいたこと、特にウクライナの主権、領土一体性及びウクライナの人たちに対する支持を表明していただきまして、一生忘れることはありません」




岸田総理とゼレンスキー大統領の首脳会談はおよそ50分間行われ、岸田総理は「戦時下の困難な状況の中、G7広島サミットに参加頂いたことに心から感謝する」と伝えました。




一方、ゼレンスキー大統領もG7の首脳らからウクライナを支持する表明を受けたことについて「一生忘れることはない」と話し、両首脳は緊密に連携していくことで一致しました。




サミットでG7首脳はウクライナへの軍事支援などを必要な限り提供することで一致していますが、岸田総理はウクライナ側の要請を踏まえあらたに100台規模のトラックなどの自衛隊車両を提供するほか、ウクライナ負傷兵の自衛隊中央病院への初となる受け入れ決定を伝えています。




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ウクライナに100台規模の自衛隊車両提供 岸田総理がゼレンスキー大統領に伝達
Yahoo!ニュース 2023/5/21
https://news.yahoo.co.jp/articles/983252138412c3d32121e5d24ed2630f318b7bb2














■なぜ日本人は、こんなに白人好きなのか...戦争の過去や差別は気にならない?


Newsweek 2021年04月23日 石野シャハラン


https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2021/04/post-65.php




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・石野シャハラン
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。シャハランコンサルティング代表。




<イラン出身の筆者が持ち続けてきた素朴な疑問。日本だけでなく韓国や中国にも共通する欧米白人志向の不思議>






私は来日してからずっと不思議に思っていた。


日本人はなぜか欧米、特に米英仏伊の4カ国にすごく詳しい。




私はワシントンがどこなのか、地図上で指し示すことができない。


そう言うと結構な割合の日本人が驚く。


そんな基本的なことをなぜ知らないの? と言わんばかりに。




そういう人はアメリカの大体の州の場所を知っている。


ヨーロッパについても同様だ。




子どもを北米やヨーロッパに留学させる。


夏休みにはハワイに行く。




そしてますます欧米に詳しくなる。


それがたとえ表層的な理解だとしても。




私は、イラン人からもよく質問される。


日本人はなぜそんなにアメリカが好きなのか。




第2次大戦で戦い、原子爆弾を落とされた国なのに、と。


私の答えは、戦後の対日本政策がうまくいったからではないか、である。


外交的にも社会文化的にも、親米化していく土壌が上手に育まれたのだと。






・トランプ好き、中国嫌い、メーガン嫌い




それでも、親欧米ぶりがちょっと度を越しているのではないか、と思う時がある。




例えば日本人のトランプ前米大統領好き・中国嫌い。




トランプの主張や政策に懐疑的なネット記事が出ると、陰謀論を信じる人のトランプ擁護や、過激な米国一国主義を支持するコメントばかりがズラッと並ぶ。




またヘンリー英王子とメーガン妃の騒動でも同様だ。


日本のネット上でのメーガン総たたきは、本国イギリスでも見られないくらいだ。




日本にも皇室があるので英王室に理解があると自負する日本人が多いのかもしれない。


だが人種問題にも関わる騒動だし、白人ではない日本人の中にメーガンに同情的な人がもう少し多くてもいいのではないか。




たとえ彼女の理解が間違いであっても、そのくらい欧米で人種差別されてきた人たちの感情はセンシティブなのだから。




テレビ業界でも似た状況が見られる。


中国や朝鮮半島の問題で登場する専門家を除くと、テレビに出演する外国人コメンテーターは大抵欧米の白人で、日本人は彼らの意見をありがたく頂戴している。




中東やアフリカからの意見などこの世に存在しないような偏重ぶりだ。


アメリカの報道番組には、アフリカ系やアジア系のコメンテーターが常に登場しているのに、である。




しかし、親欧米は日本人だけではないようだ。


アジア、特に韓国と中国も、政府の方針はさておき、国民はとても欧米志向だと思う。




子どもに良い教育を受けさせたい、成功させたいと思う親は、経済的に無理をしてでも子を欧米に送る。


野心的な人は、自分たちより成功している人や層を模倣するものだ。




つまり、そういうアジア人はとても欧米白人志向だということだ。


しかも時として過去の人種差別的な歴史に、白人以上に無批判であったりする。




新型コロナウイルスは、世界中のあらゆる「建前」や「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」の裏にある本音をあぶり出してしまった感がある。


その1つが現在問題になっている東アジア人差別だ。




欧米に住むアジア人は、多少なりとも差別的な扱いを受けたことのある人がほとんどだろう。


だが一部の人を除き、多くのアジア人は波風を立てないように人種差別を大きな問題にすることを避けて、欧米白人社会に溶け込もうと努力してきたように思う。




私は、アジア人よ団結して立ち上がれ、と言っているわけではない。


日本を出た先にある世界は「憧れの」欧米白人社会だけではないと言いたいのだ。




世界にはさまざまな人種や宗教の人がいて、それぞれ努力し正当な評価を求めている。


それを阻む差別やゆがみを正し、より多くの人が幸福な社会を実現するため陰に陽に尽力している。




日本人も東アジア人の一員として、時に差別を受ける当事者として、人ごとではないと思うのだが。




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なぜ日本人は、こんなに白人好きなのか...戦争の過去や差別は気にならない?
Newsweek 2021年04月23日 石野シャハラン
https://www.newsweekjapan.jp/tokyoeye/2021/04/post-65.php














■GHQがかき消した東京大空襲 首都圏占領のための皆殺し 原爆に匹敵する残虐さ


長周新聞 2015年9月11日


https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/1164




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原爆展全国キャラバン隊(後援/長周新聞社)が東京都内で街頭「原爆と戦争展」をおこなうなかで、東京都民からは、太平洋戦争の終結を目前にして10万人を超える犠牲者を生んだ東京大空襲の経験が口口に語られている。




戦争の真実を語り伝え、「二度とくり返してはならぬ」との激しい思いが脈打っており、それはかつての戦争体験と切り離すことはできない。




東京大空襲の真実は、現在、安倍政府の進める安保法制が、日本の「独立」や「防衛」とは縁もゆかりもなく、あの大殺戮から続くアメリカの植民地政策の帰結に他ならないことを如実に物語っている。
 




・戦後は「碑を建てるな」と通達




太平洋戦争中、アメリカ軍が首都・東京に加えた空襲は130回以上におよんだ。


最初の空襲は日米開戦からわずか5カ月後の1942年4月、茨城県沖の空母ホーネットから飛び立った艦載機B25による奇襲攻撃であった。




その2カ月後、日本軍は空母ホーネットの基地であるミッドウェー島の攻略作戦で大敗。


そして1944年7月以降、米軍はマリアナ諸島サイパン、グアム、テニアン3島を奪取し、ここを基地にB29による本格的な日本本土空襲を始めた。


終戦前の2年間、「東京は毎日のように赤く燃えていた」と語られる。




そして、1945年の3月9日夜、サイパンテニアン基地を出撃した352機ものB29は、房総半島から低高度で東京に侵入し、都民が寝静まった10日午前〇時7分から約2時間40分の間に下町地域に油脂焼夷弾を約38万発(1800㌧)投下した。




この焼夷弾は水では消えない特殊な油脂を周囲にまき散らして爆発的な火災を起こすもので、木造の日本家屋を効率よく焼き払うために特別に開発されたものだった。




米軍はこの地域全体を焼き尽くすため、春先の強風が吹く3月を攻撃時期に選び、隅田川を中心にして浅草、本所、日本橋区全域を含む下町地域に照準点を設け、周囲から炎で囲い込んで住民が逃げられないように空爆を開始。




まともな反撃もないなかで空爆精度を上げるために平均2000㍍の低高度からレーダーを用いて投下するなど、まさにやりたい放題の民族絶滅作戦を実行した。


わずか2時間足らずで10万人超が犠牲になるような空爆は後にも先にもない。




下町を中心に東京都の六割の面積が焦土と化し、約29万戸の家屋が焼失し、墨田区では人口が空襲前の4分の1にまで激減した。




8月まで続いた東京への空襲では、判明しているだけで死傷者・行方不明者は25万670人(東京都調査資料による)、罹災者は304万4197人に及んだ。




(中略)




・米占領軍の指導方針 日本人は戦争を忘れろ




同時に語られるのは、2時間余りで10万人もの犠牲者を出す史上類を見ない大虐殺がおこなわれたにも関わらず、東京都内には70年たった今でも公的な慰霊碑や資料館がないという異常さである。


この70年、「東京都史上初の革新都政」といわれた美濃部都政、「ノーといえる日本」といった石原都政でも、東京大空襲を継承する公的施設が建設されたことはない。




墨田区に住む年配男性は、「戦後すぐに、多くの人が亡くなった菊川橋のたもとに慰霊碑を建てようとしたが、区役所は拒否し建設が許されなかった。戦後、川のほとりを改装するたびに白骨がたくさん出てきたが、それでも区役所は許可をおろさず、東京都も一切関わろうとしなかったので、地元住民で“これ以上放っておくわけにはいかない”と無許可で地蔵を建立して毎年地元で法要をおこなっている」と話した。